ごあいさつ

ホームページ開設に当たりひと言ご挨拶を申し上げます。
全国精神保健連絡協議会は都道府県の精神保健福祉協(議)会を横に繋ぐ団体で、第2回全国精神衛生実態調査が行われた1963(昭和38)年に設立されました。当時の喫緊の課題は精神障害者の医療の確保でしたが、わが国はこの調査結果に基づいて精神保健福祉法の前身である精神衛生法を大改正し、通院患者公費負担制度を設けることなどによって精神障害者の地域ケア推進にギアチェンジしました。そのギアチェンジに深くコミットしたのが本会です。
そもそも本会は各都道府県における精神保健福祉思想の普及やその活動の推進を支えるために設けられた団体です。会の目的は各地における精神保健福祉情報を収集し、公表することによって問題を共有したり対策を練る手がかりを提供することです。また収集した情報を集約して分析してさまざまな形で政策提言を行っています。さらに国が行おうとしているさまざまな精神保健福祉事業を関係諸機関に広報するなどして、国とのパイプ役を果たしてきました。
社会経済の変化とともに精神保健福祉事情も急速に変化しています。それに伴って精神保健福祉のテーマも精神障害者の地域ケアから地域生活支援へと変化したばかりか、登校拒否・不登校や軽度発達障害児のことなどの子どもの問題や認知症高齢者やそのご家族のことあるいは働く人のメンタルヘルス、なかでもうつ病や自殺の防止などに広がりを見せています。
このようなときだからこそ都道府県のみならず政令指定都市ほか、心ある多くの方々の知恵を結集して人々の「こころの健康」の保持及びその増進に寄与したいと考えてホームページの開設をいたしました。みなさまからのお声によってよりよいものにしていく所存です。よろしくお願い申し上げます。
2008年10月

全国精神保健福祉連絡協議会
会長 吉川武彦
(独)国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 名誉所長
中部学院大学大学院人間福祉学研究科長 教授

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